人参を切ったら穴があいていた!食べられる?食べられない?
野菜を切っていてびっくりしたことはありませんか?
先日、人参を切って驚きました。なんと!
菱形の穴が空いていました!
よく料理に人参を使うのですが、穴あきは初めてだったので
いろいろ調べてみました。
なんで穴があいてしまうの?
人参を切ると穴が空いていたり、中芯が白くなっている場合があります。
その原因は『とう立ち』にあります。
とう立ちとは?
とう立ちの「とう」漢字にすると「薹」をあてるようです。
蕗の薹(ふきのとう)の「薹(とう)」と同じですね。
薹(とう)とは花軸の事で「薹(とう)が立つ」とは、花芽がついた茎が伸びることを言います。
子孫(種)を残すための大切な過程ですね。
ふきの薹(とう)はこの部分を食べています。
成長しているには栄養が必要です。
食べられる部分の栄養が取られて、その結果、穴があいてしまいます。
根菜だけでなく、葉物野菜にも見られるようです。
「薹(とう)立ち」は子孫(種)を残すための成長が始まったサインなんですね。
どういった状況で起こるの?
とう立ちが始まる重要な鍵は温度にあるようです。
種まきの時期から低温に一定期間遭遇すると、とう立ちが始まる。
(カブ、小松菜、大根、野沢菜、白菜)
一定の大きさになってから低温に遭遇すると、とう立ちが始まる。
(人参、ブロッコリー、キャベツ、玉ねぎ)
種類によって違うんですね。
同じ根菜のダイコンとニンジンの条件が違うというのは意外でした。
しかし
成長のための大切な過程とはいえ、買うときには避けたいですよね。
とう立ちしている野菜を避けるには?
できるだけ新鮮なものを選ぶようにしましょう。
人参で調べてみました。
見た目
- 表面につやがあり、でこぼこが少なくなめらかなものを選びましょう。
- 形は太めで丸みがあるものが良いです。
- ヘタの切り口を見て、中芯の直径が小さめなものを選びましょう。
- ヘタが大きなものは、硬いものが多いです。
- 色は、濃く鮮やかなものを選びましょう。
赤みが強いほどニンジンのオレンジ色の主成分カロテンが多く含まれます。
保存方法
新鮮なものを選んだとしても
保存方法が間違っていると美味しさが損なわれてしまいます。
冷蔵庫・野菜室で保存
- 湿気に弱いので、新聞紙に包むか袋に入れて野菜室や冷蔵庫で保存します。そのまま保存するより長持ちします。
- 葉付きのものを買ったら、葉を根元から切り落とし、根と別々に保存します。そのままだとニンジン自体の栄養分を葉が奪ってしまうそうです。
冷凍庫で保存
- 食べやすい大きさに切って、チャック付きの保存袋で保存します。
食べる時は、自然解凍で調理しましょう。
食べられる?食べられない?
そして一番肝心なこと。
もし、手元にとう立ちした野菜がある場合、
食べられるのかということですよね。
人参などの根菜の場合
繊維質が多くなって味は落ちてしまうようですが
調理法によっては食べられるみたいです。
煮込み料理に使うことによって、味も気にならなくなるようです。
しかし、あまりにも硬くなりすぎているものは食べない方がいいと思います。
まとめ
*とう立ちによって空洞ができる。
*とう立ちは野菜が成長するための大切な過程。
*根菜類は煮込み料理に使うといい。
ということで、冒頭にご紹介した穴あき人参は
カレーライスになりました。
ごちそうさまでした。